人見知り発動ちゅう。
【Request】後ろに隠れる彼女としょーり君。
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俺の彼女の○○ 。極度の人見知りで、知り合いのいない場所に行くのが嫌い。
かといって知り合いがいればその場に馴染めるって訳でもない。
ほら、今も人見知り発動して俺の後ろに隠れて服の裾をつかんでる。
たまたま街を歩いてたら前から来た見覚えのあるシルエット。
【おっ、勝利じゃん。】
『え、健人くん?!』
ばったり会ったのは、俺の高校時代にお世話になった人。先輩なのにタメ口で先輩呼びしないくらい仲がよくなった。
【久しぶりじゃん。元気してた?】
『してたけど、健人くんも元気そうだね。』
ははって笑いながら俺の方を見る健人くん。
【さすがわかってるんだな。って、その後ろのかわいい女の子は?俺見た瞬間に勝利の後ろ隠れたけど。】
『ん??あ、人見知りしてるの。あんまり怖がらせないでよ?』
俺の服を掴んでた手は、俺の指に絡めた。
【初めまして。中島健人です。お名前聞いてもいい?】
「あっ、えっと。初めまして。」
俺の手を、ぎゅっと握りながら話す彼女。
『大丈夫?』
コクンっと頭を動かすと小さな声で名前を言う。
相手が健人くんだったのがよかったのか、
ちゃんと聞き逃さない
【○○ ちゃん、よろしくね。】
本人も聞こえてたことにビックリしたみたいで、
目をぱちぱちしたあと、少し慣れたのか微笑んだ。
『あ、健人くん。やめてね。俺のだから。』
【は?なに言ってんの。】
『今、○○ が笑ったの見てかわいいと思ったでしょ。』
【いや、思ったけど、そう思うなって言う方が無理だわ。】
「け、健人さん。よろしくお願いします。」
【うん、よろしくね。って、そろそろ行くわ。】
時計を見て、そう話す健人くんは大人っぽくて
俺とは違うから少し不安になってるなんて云えない。
『あ、はーい。今度ご飯でも行こうね』
【おう!じゃあね。○○ ちゃんもまたどこかでね?】
「はい、」
【あーー、今の顔かわいかった。って、痛っ!】
俺の彼女のこと口説き始めたのでとりあえず一殴り。
『早く行きなよ。俺らもいかなきゃだから、』
そう言って彼女の手を引いた。
それから少し歩いて人通りの少ない路地。
「勝利くん?」
心配そうに俺を見つめる彼女。
あの少しの時間で嫉妬というか、不安が出て来たなんてカッコ悪い。
ぎゅうっと抱き寄せた。
『○○ 、』
「ん?」
『好きだよ、、』
「ふふ、私も。」
もう少しこのままいたくて、腕に力を込めながら問いかけた。
『さっき少し怖かった?』
「少しだけ、、うまく挨拶できなかったなぁ」
『大丈夫だよ。あの人、王子様みたいなレディーファースト人間だし。』
「ふふ、そっか。勝利くん、そろそろ苦しい。」
『へ、あ。ごめん。よし。デート再開しよっか。』
俺の一言に、さっきとは違う笑顔で頷く彼女。
前を歩く俺の後ろをちょこちょこ歩いてくる姿にキュンとしたり、けどやっぱりはぐれそうだから、って差し出した手。
『ほら、』
「んふふ、」
____人見知り、元々俺だってされてたのが嘘みたいに君との距離は誰よりも近いんだ。