犬系彼氏
【Request】甘えたなしょーり君。
・゚・*:.。.*.。.:*・☆*・゚・*:.。.*.。.:*・☆*・゚・*:.。.*.。.:*・*・゚・*:.。.*.。.:*・☆*・゚・*:.。.*.。.:*・☆*・゚・*:.。.*.。.:*・
今日は久しぶりに彼の大好物を作った。
最近疲れてそうだし喜んでもらえたらなぁ…。
ガチャっ
ドアが開く音がするとパタパタとスリッパを鳴らせして、帰ってきた勝利。
『たーだいまぁ~。』
「ん、おかえり。」
振り向くと、腕を引かれぎゅっと抱き締められる。
『疲れちゃった、』
「なんかあった?」
『僕さ、新しい部署に異動することになったのね、それでさ、僕の上司になる人が悪魔とか言われてる人なんだよね。』
「うんうん。」
『正直、うまくいきそうにないし、元々僕技術とかそっちだったし。人事とか…。○○~。』
「大丈夫だよ。勝利なら。夕飯、親子丼だけど食べる?」
私の肩に頭を乗せながらこくこくと頷く彼。
『やった、○○ちゃんの作る親子丼…。好き。』
「よし、最後の仕上げするから着替えておいで?」
少しシュンとした雰囲気で着替えにいく後ろ姿。
『ん、着替えた、いい匂いしてる。』
「よし、できた。」
『「いただきます。」』
『んー、うんまっ。』
さっきのシュンってした彼とは違って、
にこにこな笑顔で、口いっぱいに詰め込んでる。
「んふふ、よかった。」
『「ごちそーさまでした」』
「先お風呂どーぞって、勝利??」
『○○ちゃん。好き。』
後ろから抱き締めて、耳元でささやくから。
「ふふ、どうしたの。」
『んーん、ただ抱き締めたかったの』
『ねぇ、ちょっとこっち見て?』
顔をあげたら、塞がれた口。
「んっ」
『ふふ、可愛い。お風呂いってくるね。』
頭をポンポンと撫でられてすたすたと去っていくから…。
「え、ずる、、」
うしろ向いた彼が満足そうに笑ってることなんて気がつくはずもない。