誕生日と甘い彼

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誕生日をしょーり君と

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今日は、私の誕生日。
一番、祝って欲しい人からはなにも言ってもらえない。
隣でテレビみて大爆笑してる彼と付き合って3ヶ月

『○○、これほんと、笑 』
話しかけてくれるけど、祝ってもらえないことが
悲しくて、寂しくて、素っ気なくなっちゃう。

「勝利、あのさー、、」
自分から言いたくないけど、、どうしてもたった一言。"おめでとう"が貰いたい。

『んー??』
目線を私に移すわけでもなく、適当に返事をされる。

「やっぱ、いい。ちょっと出掛けてくる…」
その場にいたくなくて、財布とスマホだけもって家を出た。

近くの公園について、ベンチに座って開くスマホ
友達や親。先輩。たくさんの人からのお祝いのメッセージ。SNSにも、たくさん来ていた。

「勝利のばか。わからず屋。」

私の呟きは風に流された。
あれから何分経ったのか。少し肌寒く感じた。

『いたっ、』
その言葉と同時に後ろから抱き締められる。

「勝利?」

『んふふ、せーかいっ。○○、居なくなっちゃったから焦った。』

「だって、、勝利、今日なんの日ですか?」

『なんの日だっけなぁー。笑覚えてないな~。俺ら付き合ったのは、まだ先だし。なんの日だっけ?』

「もう、いいでーす」

『ふは、拗ねんなよ。分かってるよ。今日は、○○の誕生日。』

「知ってたなら祝って欲しかった…」

『一番最後に祝うつもりだったけど、俺の彼女ちゃんは拗ねて、家から出ていっちゃうし、、』

「だって、勝利が…」

『ごめんね?○○の好きなケーキ買って帰ろう。』
ほら、いくよって、私の手を強引に引っ張る彼。

「…。」

『そろそろ、機嫌直して? お家でたくさん甘やかすから。』

そのあと、ケーキを買って勝利の家に帰る。
二人揃って買ったチョコレートケーキ。

「美味しいっ。んふふ、」

『よかった、幸せそうな顔みれて。俺は満足。あっ、○○、ついてた。』
私の口元についたクリームを指で取った。
そのまま口にパクっといれる。

『ごちそーさまでーす。』
くしゃっと笑ってる彼。
気がつけば空っぽのお皿。

「勝利、ありがとう。」

『いいえ?改めて、お誕生日おめでとう。これからも俺の可愛い彼女でいてください。』
頭に手を添えられて、小さくチュッと音を立てた。

「ありがとう。」

『さて、今日の夜は少し大人になったら○○と甘い時間にしようかな。笑』

「??」

『わからないならいいよ?んふ、今からがいい?』

「やっぱり、意地悪。嫌い。」

『○○が嫌いでも、俺は愛してるから。』
珍しく甘い言葉を並べる彼。少し恥ずかしくて、
けど嬉しくて。こんなところも好きなんだって思った。

『こっちむーいてっ。』
ゆっくり顔を向ければ、また、唇が重なる。

「むっ、、」

『ふふ、今日お泊まり決定です。笑』
その日の夜、彼の言った通り甘い時間になった。

朝起きて、手首をみれば可愛らしいブレスレット。
「しょーり、ありがとう。大好き。」

まだ寝てる彼にキスをした。
誕生日だけじゃなくて常に甘い彼が大好きです。


___うーわぁ、今の反則過ぎた。○○のばか。